2024年度法学部「租税法
担当 増井良啓

概要
みなさんは、日本の財政赤字が巨大なのに増税には抵抗があることを知っているでしょう。また、就職や結婚、住宅取得や相続といった人生の節目で税金が関係することや、企業の経済活動にとって租税上の考慮が不可欠であることも、聞いたことがあるでしょう。しかし、税制について何となく知っていたり聞いていたりしたことがあっても、現行課税ルールがどのような論理でできているか、あるいは、契約をかわしたり事業を行ったりするさいに租税がどのように意思決定に影響するか、自分の言葉できちんと説明できますか。この授業では、租税制度の法的構造を体系的に分析します。それによって、今後の税制改革のあり方や私的取引との交錯について、自分の頭で考えるための力を養います。

教科書

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税制調査会・わが国税制の現状と課題―令和時代の構造変化と税制のあり方―(2023)

★授業開始時の公開シラバス