2018Aセメスター「AIと税制」

デジタル化の進む近未来をみすえて,技術革新が私たちの社会や法にどのようなインパクトを与えるかをじっくり議論します。 表題の「AIと税制」は,このような大きな動きを象徴する典型例です。このゼミでは,これにとどまらず,GoogleやAmazonの国際的タックス・プランニングや,Bitcoinで話題を呼んだ仮想通貨の課税取扱い,IPボックスをはじめとする研究開発税制の世界的動向,FinTechで変わる金融・会計と税制の関係,徴税プロセスの電子化やビッグデータの活用,シェアリング・エコノミーの課税問題,BEPS行動1で積み残されたデジタル経済の課税,AI活用が進む中での専門職の今後のあり方,デジタル・デバイドへの対応といったような問題を,参加者の希望に応じて幅広にとりあげ,内外の文献を読み進めていきます。

09/26 開講
10/03 会読 Xavier Oberson, Taxing Robots?, World Tax Journal Vol.9, No.2 (2017) 宮崎恭一・石原拓・河内谷あすみ
10/10 会読 佐藤良「デジタル経済の課税をめぐる動向」調査と情報1010号(2018)車谷聡太・高岡祥之介・中村仁哉
10/17 会読 安河内誠「仮想通貨の税務上の取扱い」税大論叢88号(2017)比留間啓仁・松本淳志・小泉俊祐
10/24 会読 神山弘行「研究開発と税制」租税法研究46号(2018)清水理子・清水崚太・長瀬文菜
10/31 会読 高橋祐介「技術革新による税務行政の課題」租税法研究46号(2018)小峯千佳・新谷佳史・田村一裕・村上舞
11/07 報告題目の決定
11/14 報告準備1
11/21 報告準備2
11/28 報告
日本の電子納税の将来を考える 比留間啓仁・松本淳志・田村一裕・新谷佳史
12/05 報告
ICOの税制について検討しよう 高岡祥之介・石原拓・小峯千佳
ITの巨人を日本で生み出すために政府のとるべき有効な施策はあるか 車谷聡太・中村仁哉・村上舞
12/12 報告
ロボットのオートメーションと税制 宮崎恭一・河内谷あすみ・長瀬文菜
デジタル経済におけるデータを源泉とする価値創出に対する課税の正当性とその範囲 小泉俊祐・清水理子・清水崚太
12/19 終講