消費税法の研究

みなさんは、日本の財政赤字が危機的レベルに達していることとか、消費税の増税時期が大きな政治的争点になったこととかを、テレビや新聞で知っているでしょう。でも、どうしていま消費税が問題なのか、と問われて、しっかりと答えることができますか?
このゼミでは、小人数の精鋭が能動的に学習する方式(文献会読と討論)により、「日本の消費税ってどういうものなのか」ということを法的観点から解明していきます。
政治経済的背景からはじめて、日本法のいくつかの特色あるしくみをゆっくりとみていく予定です。地方財政との関係や国際的側面にも触れます。

インターネットでアクセスできる文献
The VAT Reader (Tax Analysts, 2011) とりわけCnossenのA VAT Primerが導入としておすすめ
西山由美「EU付加価値税の現状と課題−マーリーズ・レビューを踏まえて−」フィナンシャル・レビュー102号(2011年)146頁
税大講本 消費税法(平成27年度版)
沼田博幸「消費課税における事業目的についての一考察-事業者の消費に対する課税を中心として-」会計論叢7巻(2012年)15頁
渡辺智之「クロス・ボーダー取引と付加価値税−電子商取引に係る消費税法改正とOECDガイドライン−」(2015年3月、日本機械輸出組合)
国立国会図書館 片山信子「政府間税源配分と付加価値税」調査と情報―ISSUE BRIEF― NUMBER 857(2015. 3.24.)

国際機関のリンク先
OECD Consumption Tax
European Commission Taxation>VAT


【メンバー】
A班 古屋亨・若宮真平・阿部祐一朗
B班 長船源・坂井景・岡南健太郎
C班 図師康之・北原慎也・塩谷諒
D班 諸橋勇人・山ア駿・松岡広
総括 川ア邦宏

【準備編】
4/06 選考発表
4/13 準備
4/20 開講
4/27 ゲスト 西田勇樹氏(財務省主税局)
5/04 準備
【基本編】
5/11 A班 政治経済的背景 加藤淳子『税制改革と官僚制』(1997)
5/18 B班 付加価値税入門 The VAT ReaderのCnossen, A VAT Primer (2011)
5/25 C班 軽減税率 与党税制協議会「消費税の軽減税率に関する検討について」(2014)
6/01 D班 事業者の消費 沼田博幸「消費課税における事業目的についての一考察」会計論叢7号(2012)
【自由論題編】
6/08 A班 自由論題 伊藤裕香子『消費税日記』(2013)
6/15 B班 自由論題 国境を越えた役務の提供等に対する消費税の課税の在り方に関する研究会報告(2013)
6/22 C班 自由論題 沼田博幸「保険取引に対する消費課税について-損害保険に対する課税を中心として-」会計論叢6号(2011)
6/29 D班 自由論題 持田信樹他『地方消費税の経済学』(2010)
7/06 ゲスト 西山由美教授(明治学院大学)