2009年度夏学期法科大学院「国際租税法」
担当 増井良啓・草野耕一(共同開講)

概要 租税法の国際的側面を学ぶ。企業の国際的活動に伴い必然的に発生する複雑な課税問題について、事例に即して検討する。制度の理論的基礎を講ずるのみならず、具体的な取引事例を素材とすることにより、プランニングのやり方や私法との連動について考える。「金融取引課税法」とも密接に関係する。この分野では「実務的なものは理論的であり理論的なものは実務的である」という言葉がとりわけ強くあてはまる。臨場感あふれる生き生きした法律論を戦わせ、考え、楽しむことをめざしたい。

授業の構成(予定)
第1回 導入
第2回 租税条約
第3回 国内源泉所得
第4回 投資所得に対する源泉徴収
第5回 事業所得に関する申告納付
第6回 事例演習1
第7回 事例演習2
第8回 事例演習3
第9回 外国税額控除
10回 事例演習4
11回 国際的租税回避
12回 事例演習5
13回 事例演習6

教材等 増井良啓・宮崎裕子『国際租税法』(2008年・東京大学出版会)。参考書として草野耕一『金融課税法講義』(2009年・商事法務)。