2007年度法科大学院演習(租税法)

担当:増井良啓   選択 2単位 3年次 夏学期

 

演習の目的・ねらい・進め方

(目的)「租税法」を履修した人を主な対象として、基礎知識を定着しつつ、一歩先の議論を楽しむための演習。

(ねらい)具体的な取引事例における複数の課税問題を横断的にとらえ、租税法令をあてはめて運用する能力を身につける。

(進め方)担当者が課題に対する短いレポートを作成し、口頭で報告したのち、全員で議論します。

 

授業の構成 各回にとりあげる事例は複数の課税問題を含んでいるため、おのずから順不同となりますが、学期が終わるころまでには、所得課税を中心に以下のようなトピックを取り上げることになります。

 T 所得の概念

 U 所得の帰属

 V 課税単位

 W 所得の分類

 X 課税のタイミング

 Y 法人課税

 Z 租税法の解釈と適用

 なお、昨年度に何をやったかは、ここで確認してください。本年度は、とりあげる素材を変化させ、より基礎的な事項や、租税政策論や比較法にかかわる事項に、力点をおく予定です。

 

教材 佐藤英明編著『租税法演習ノート』(補正版、2006年、弘文堂)など。2007年4月16日の開講時に説明します。なお、平成19年度税制改正を反映した六法は開講時に未だ市販されていませんので、昨年度の演習と異なり、税法六法を購入することは要求しません。新法が必要になる場合には、その入手方法についておいおい対応していきます。

成績評価 平常点およびレポートにより、合格・不合格の2段階で評価します。

特記事項 演習参加申込書に添えて、教材16頁の関連問題3に対する解答を、A4で1枚にまとめて提出してください。もし参加希望者が多い場合には、これによって選抜することがありえます。